きりんの散歩

趣味は美術館めぐり。生息地は福岡。遠くまで行くこともあります。アイコンは我が家のモネちゃん。twitter:@kirin11_04

想像界のもの@大阪

 

国立民族学博物館にずっと行ってみたかった。太陽の塔も見たかった。そろそろ探そうと逃避行先に目が付いたのは「驚異と怪異――想像界の生きものたち」。あれ、もうちょいで会期が終わるなと、ついでに博多〜新大阪の新幹線安いのあるな…いうことでやって来ました大阪。

 

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最寄駅から太陽の塔の顔が見えている。気持ちいい秋晴れにキラキラと反射しているのが、どんどん近づいてきて、電車が止まるとやっと着いたー!って聖地みを感じた。歩いて自然文化園のゲートでみんぱく特別展を買う。880円という破格さでプラス常設も周れるお得なチケットである。園児や学生の団体が多くて、遠足とか課外授業してるの楽しそうだった。ゲートをくぐると太陽の塔がドドーンと正面に立っている。うおー、着いたぞ!かっこよいぞ!

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隣で女子高生が友だちに「なんか面白いことして」と言ってて、太陽の塔をネタに笑いを求める高度な技術のいる文明に慄き、写真はそこそこに足を早める。

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紅葉が始まってバラ園があって、カフェがあちこちに点在するオサレな園内にこの看板の唐突さ。展示内容は色んな妖怪やら精霊やら不気味やら可愛いやらのオンパレード。たまに世界分布が置いてて、言い伝えなのか同時多発的になのか分からないが人魚なんて日本はおじさんの上半身だったり、龍はヨーロッパだとドラゴン風になってたり、シュールで面白かった。1階の最後に江戸時代に作ってた人魚があまりにも見事なのでオランダが買っていた話の後の人魚まじで見事だった。こりゃ変なもの集める癖の人にはぶっ刺さるって見た目してた。飾りたくなる気持ち悪さというやつ。あとお寺で人魚の骨をつけた水を健康なものとして振舞っていたという話もあって、人魚という存在が浸透してて驚異というより信仰対象になってるのも面白かった。鑑賞途中に小学生の団体がさささーーっと通ってて、ほぼ素通りだったので勿体ないなと思っていたら、1人だけ残って真剣に観てたのでそれもそれでちゃんとみんなと帰れよとも思ってしまった。

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2階は映像コーナーもうちょっと規模大きくていいのではと手狭感否めなかったくらいに、映像内容は日本各地の音や声掛けが特徴的な祭事についてのまとめのやつが全部面白かった。1番好きなのは奇声を上げながら顔を隠した大人が子どもを捕まえて袋に入れるというお祭りで、逃げる子どもがまるでジャングルで肉食動物から逃げるインパラの如く俊敏にトップスピードで逃げる様子をみて隣の人が笑って、私は堪えるぞいと思ってたら、次に狙われた子どもが捕まって泣きながら「言うこと聞きます!!!言うこと聞きます!!!」と繰り返しながらその悲痛な叫びとは逆に淡々と袋に詰められていたので私も笑ってしまった。私も幼少期は神楽とかの鬼怖かったのに、いつからか笑えるようになったんだろ。捕まったら戻れない気がしてたけどあっさりと解放されることに気付いたからか、体が大きくなって捕まる対象から外れたからかな。

 

その後は常設の地域展示・通文化展へ。電子音声ガイドがプレステポータブルだった。ルーブルがDSなのは知ってたけど、みんぱくSONY派なの知らなかった。タダで借りれるので軽い気持ちで借りたけど、後々ファインプレーだと自画自賛するほどに展示がめっちゃめっちゃに広いし動線長い。現在地のわかる地図が随所にあるけど、出口がずっと遠い。観てるのも楽しいけど、無音なので1人鑑賞は絶対に音声ガイド借りるべき。世界中の人々の暮らしが分かる内容で音声ガイド500くらい?もっとかな?あって、全然耳が追いつかないが仕方ない。

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これは伊勢海老型の棺桶🦞とのこと。

 

そこから太陽の塔へ。思い付きで来たので事前予約してなかったけど、当日券で入れた。1階のみ写真撮影可能。奥には16人ごとに案内される。みみずく土偶たんがお出迎えしてくれた!かわゆい、かわゆいよ…。唯一中にある太陽の塔の顔が真ん中にあって、プロジェクションマッピングしてた。この顔は何処かに行ってしまったらしいので、新たに作ったとのこと。何処に行ってしまったんや。進んでいくと当時より明るいという色々な生物たちの生命の樹が中央にそびえている。スタッフさんに案内されて階段をちょっとずつ進んでいく。下から眺めるよりも、上から覗いたほうが好きだったな。それと腕が照明のせいもあるけど先の方に引き込まれそうなのと、当時のままの廃れたゴリラも間近に見れて楽しかった。

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まだちょっと時間があったので、国立国際美術館へ。ウィーンモダンの特別展は周れないと判断し、常設の「コレクション特集展示 ジャコメッティと Ⅱ」に入る。ツイッタージャコメッティの元恋人フローラの映像がよかったとあったので、何処だ何処だと進むと1番奥の大きな仕切りにあった。真っ暗な中の中央に裏表2面のスクリーンがあり、右と左のスペースにそれぞれ椅子が置いてある。ちょっとネタバレになるが、語りはなんとフローラの息子。語りは1つのまま、右と左のスクリーンはフローラと息子視点の映像で分かれている。最初にフローラ視点からみてジャコメッティとの関係と生い立ちにグッときて、息子視点で過去を語らない母の思い出が判明したことの驚きと大変な中で育ててくれた感謝とか生きてる人間の言葉の重みがあった。どちらの映像も最後はジャコメッティ作の「女の頭部」で締めくくられる。そこをでて改めてフローラとジャコメッティのツーショット写真、フローラ作のジャコメッティの頭部像の複製を見つめるとフランスからアメリカに行くときに壊さざる負えなかった背景に何とも言い難い気持ちになり、でも息子さんにしてみたらフローラの本当の生涯を伝えられて良かったってところなのかなとか…30分×2画面なのでじっくりと見れたのも良かった。

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追伸

合計の休みは増えても繋がってなければむしろQOLは低下するのだと気付いた。

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ゴッホ@東京

 

またタダより高いものはない行事のために東京へ向かった。心は焦るも時間はあるという状況で美術館に行くのは1つに絞って集中しようと思った。東京は色々な展示がしてるけど、私の大好きな上野でしてる「ゴッホ展」へ。

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初めて観たゴッホってなんだったかな。そういえば2016年にゴッホ=ひまわりじゃん!ってなって、損保ジャパン日本興亜美術館に行って生ひまわりに衝撃を受けて引き込まれて、次の日に東京都美術館ゴッホゴーギャン展みて更に深くグサグサとやられて大好きになった…とスマホの写真を遡って思い出した。あの時はGalileo Galileiというバンドが終わることになり、最後の武道館ライブのためと国試からの逃避行の旅と銘打って1週間ほど大学をサボって人生初の美術館巡りを敢行した私のターニングポイントでもあった。

 

さて今回の上野の森美術館ゴッホ展」は、ゴッホの画家としての10年間をハーグ派と印象派という2つの出会いで分けて構成されていた。最初はちょっと硬くてぎこちない雰囲気があるけど、段々と色とりどりと自由になってるように見えた。ゴッホも「これまで誰も糸杉を僕のように描いたことがないというのが驚きで仕方ない。」と手紙で言っているみたく、自身でも新境地開拓してるわくわくがあったんだろうなと想像した。

今回は影響を受けたハーグ派、印象派の各画家の作品たちも並んでいたが、やっぱり主役のゴッホは目を惹かれる。色や線の強さもあるけど、画家自身のインパクトも強いからかな。手紙、弟テオ、ゴーギャンとの共同生活、精神科への入院、耳切り事件に自殺と語り口は多いのでキャプションも多い気がするし、読んでしまう。実際ちゃんと読んでる人が多かった。特にテオの優しいを通り越した献身的経済的支えはマストで記載されている無くてはならない存在であり、手紙を残してくれたことでこんなにも画家自身の言葉を引用されるようになっているのもテオのおかげだ。紙は残るけど、メールとか電子的やり取りは何世紀先まで残るのだろうか。というか残すのは私か。

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途中にあるモネの「ロクブリュヌから見たモンテカルロエスキス」がかっこよすぎた。もはや何処から何見てるかなんてタイトル意味ないのではと思われるキャンバス。3点並んでいるモネの風景画でズバ抜けて心奪われた。それにゴッホの「糸杉」はゴッホの感想にありがちだけど立ち昇るような空気感としか言えないのもかっこよかった。

 

追伸

オールナイトニッポン好きなのだが、木曜日土曜日の1部のベテランさもいいけど、なんだかヌーさんのトリッキーさにヒヤヒヤしてわくわくする不思議な味わいが癖になっている。

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Lifetimeの訳し方+@長崎と広島

 

大地の芸術祭に行ったことは、今のところ私の走馬灯に出てくる過去のひとつとして挙げられる。特に好きだった作品が「最後の教室」だ。廃校を舞台に教室や廊下などを使って、薄暗いなかに光が散りばめられている。幻想的な空間は人の気配はするのに孤独で寂しかった。作者はクリスチャン・ボルタンスキーとジャン・カルマン。

 

今日から長崎でそのクリスチャン・ボルタンスキーの回顧展が始まった。展示は国立国際美術館(大阪)、国立新美術館(東京)と国立の大都会を巡回しての終着点が長崎県美術館。なんでこの順番なのか。打順はそれでいいんですか、監督。国立国際美術館はまだ行ったことないけど、きっとめちゃくちゃ展示室広いに決まっていて、きっとよくありがちな九州に来たら大幅に作品数削減されて出涸らしみたいにつまんなくなるやつか?と、楽しみと不安が半分半分な気持ちで行ってみた。結果、とっても楽しかった!(※他には行ってないので比較でなく当社比)

 

今日からなのでオープニングセレモニーやらアーティストトークやらがあったが、突破的に行ったのと道を間違えたためボルタンスキー本人は見れなかった…。が、まず美術館の外見からいい。巡回中に写真OKな作品はバッシバシにSNSに流れていたので何となくは知っていたが、隣のだだっ広い駐車場から歩いていると展示室の窓から大きなガーゼ的な布に写真が印刷された「スピリット」が見えている。やはり2階展示室でやるんだと、期待感が高まる。いま思うと長崎県美術館は入り口のインフォメーション上に今期展示のタイトルをスケスケ垂れ幕にするのだが、あれと親和していた。

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2階に行く。入り口の特徴的な裸電球がアイコンとなっている。

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そして号外新聞のような目録をもらう。デカイぞガサガサするぞと戸惑うも、その大きさがポスターみたいでかっこいい。この裏表紙の会場マップは改編前とのことで、新会場マップもついている。入ってボルタンスキーの仕事場動画が流れている。犬派なのかとか、お腹とお胸がふくよかなのか、とかとかとか。この時点で「最後の教室」で聴いた心音が響いていて、新潟を思い出して懐かしい気持ちが湧いてくる。ちょっと進むとぐるぐる死神が回っていたり、ボルタンスキーの写真が投影されたカーテンに濾されて投影機の光が細い放射線を描いていたり、その投影された自画像越しに心音と光が共鳴してぴかぴかしてる。うわー、あそこに大地の芸術祭がある!自画像を真っ二つに割って踏み込むと気分は新潟。そして「心臓音」の隣に「影」。まさかの最後の教室展示作品を隣り合わせるとは。しかも影の小窓の感じが、正しく、あの時の、というシルエットで感動した。私の脳内回想のような空間だった。良き良き良き良き…。


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写真:2018年9月「最後の教室」大地の芸術祭

 

大体の美術展示はクラシック音楽聴きながらが似合うのだけど、今回は賛美歌かパイプオルガンを聴きながら歩くのが似合うかのような「モニュメント」などモノクロ写真が続く。祭壇っぽい配置だけど、あの電球感とか黒縁の写真とか仏壇にみえた。念仏もBGM似合う、たぶん。奥の部屋に着くとこんなお部屋。

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あいちトリエンナーレのボランティアガイドで学んだことは、じっくり観察すること、色んな意見をとりあえず出してみること、っていうのを「黄金の海」の電球ブランコを見てふと思い出した。まだ消えてない電球たち、同じような角度の子どもたち、なぜスイス人なのか、真ん中のチャイナ服と隠れたチャイナ服、大人の冬服のみの壁、採用されたエマージェンシーブランケット…。ひとりでぐるぐる回りながら考える。正解がわからなくても、見つけたこと自体が楽しかった。

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次はぼた山!しばらく開けていないタンスの匂いが充満している。このぼた山にもタグは出ていないだろうか…歩いていると「発言する」のスポットライトを浴びて、反応されて、こっちもおっ!と反応する。あっちこっちに養殖マグロの生け簀かメッカ巡礼かの如く何周も回って、ウロウロして、声に耳を傾けてた。特にぎゅっとなったのは『教えて、祈ったの?』。長崎という土地に祈りという単語は想いを馳せさせる跳躍力が抜群だった。更に風鈴の音も聞こえるものだから、夏を振り返る条件も揃っている。3週目から初見の人がどうやって「発言する」に接するのか、という観覧者モニタリングの楽しみも見つけた。私とまっっったく同じ反応したおじちゃんがいて、友達のように握手したかった。わかる、わかるよ。観覧者で思い出したけど、「黄金の海」は観てる人を見るか、振り返ったら面白い。

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展示室最後は左に「アニミタス(白)」、右に「アニミタス(チリ)」。風鈴の音はここからしていた。この草はどうやって持ってきたんだろ。砂漠を背景にドライフラワーが咲いていた。

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一旦出ると、常設室方面へ移動する。ボルタンスキー展前の廊下も展示が続いているので、世界線動線も途切れることなくひたひたのまま「ミステリオス」へ。美術手帖のインタビューで言ってた作品だ!

ボルタンスキー、「アート」と「アーティスト」のあるべき姿について語る|美術手帖

このボルタンスキー製のクジラの声は、真裏の常設展の陶磁器の部屋まで響いていたので、余韻が学習される。

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当日限り再入場可能なので3回くらいおかわりした。発見したチャイナ服と割れたボタン。


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番外編

広島市現代美術館【インポッシブル・アーキテクチャー もうひとつの建築史】も行ったんだけど、24時間以上寝てなかったのでキャプションの情報量過多で目が上滑りしてしまった。それでも、ザハの案がもう建てるだけくらい出来上がってたのに頓挫してしまって、ザハも亡くなってしまって、残されたのは寸前で終わった分厚い分厚い分厚いとっても重たい資料たちでそこだけ資料が細かくて無念って気持ちになった。あと浅野氏広島城入城400年記念事業の鯉はおよぐって展示で、オーギカナエ「スマイル」はドドーンと鎮座して目立ってた。この日はちょうど常設展してなかったから死角のところに大好きな平野薫作品があって、危うく帰りかけてた…危なかったぜ。

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追伸

会えたね。

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博多の仙厓さん@福岡市美術館

 

ゆるふわ日本画が持て囃される昨今。大体ラインナップされがちなのが仙厓さん。私は2016年出光美術館で行われた「大仙厓展」で超有名作きゃんきゃんをみて衝撃を受けた。こ、これが犬だって!?どうみてもブタっぽい動物にしか見えないが、きゃんきゃんとしっかり書き込まれているし、キャプションも犬と説明している。水墨画といえば写術的な桃源郷しか辞書になかったため、仙厓の自由さと可愛さと亀のような石を友だちに自慢したり生涯大切にするほっこり人柄にすっかりファンになったのだ。

そんな仙厓は晩年博多で過ごしている縁から福岡市美術館のコレクション展には仙厓さんコーナーがあるのだ。リニューアルして1回目は2階のダリとかミロとかがフュチャーされていたが、入れ替え後の今回は仙厓さんが運営推されになっている。撮影コーナーは仙厓さんのなかでは可愛めな犬がパネルになっていた。


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1階のコレクション展は写真撮影自由になっている。目録が部屋(秋の名品展、仙厓-小西コレクション)ごとにあり、仙厓コーナーにはなんと!釈文一覧表が!!こんな美術館ほかにないのでは???はじめて配布を見た気がする。対して読めやしないが記念にもらってきた(釈文は仏教の解釈を説明した文で作品内に書き込まれたもの)。部屋の中は、風俗、風景、馴染みの動物、頑張って書いたんだろうなという人物画、ゆかりの品が並んでいた。イチオシは真ん中に落款印を押された牛。

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2階のコレクション展はA室は草間彌生、ダリ、ミロ、フジタがドドーンなのは変わらず。隣はちょこっと入れ替わってた。B室も新しく「福岡の現代美術、九州派以後」になっていた。解説文とキャプションと書物が多めなので読み応えがある。熊本ぶりに浦川大志を見て、やっぱり昔やってた外国風の七色が一筆書きできるCMみたいだなって思ったし、その名前が分からなくてモヤモヤした。C室は変わらないと思いきや、アニッシュ・カプーアの虚ろなる母に看板でてた。あれ前からあったかな。ここではモーリス・ルイスが好きでどろっとして、じわーっとした生地とインクの境目が飽きなくてよい。

 

今日は企画展のギャラリートークがあったので参加。ざっと50人くらいいて都会の人の多さに驚いたが、1つの絵を説明していても同じモチーフの絵が近くにいっぱいあるので人混み感はなかった。学芸員さんの説明によるとモローは国立で始めて個人美術館になった人で、私の好きなモネと同じ時代に活躍した画家。モネなどの印象派が実物をモチーフにしていたのと反対に、モローは神話など空想の世界をモチーフに象徴主義の先駆けとなった。そのモチーフは神話や聖書の男性を誘惑したり手玉にとる女性が多く、強い女性像が見てとれる。私的には女性嫌いが転じて何だかわからないけどズタズタに殺されてしまったこの展示内で唯一男性のみが描かれた作品と、学芸員さんのチャイナボタンワンピースが気になった。前者は画家の飛躍的な解釈をきいてみたいし、後者はワンピース収集癖持ちとして惹かれてしまった。モローはパッとみ私の興味からは遠いけど、解説きいたり実物みたら面白かった。追っていくとなんだか女性に対して拗らせていると思わせておきながらも、長年付き合った彼女いたし、グッズコーナーには彼女とツーショットで天使風に羽をつけているラブラブ落書きがあってただのピュアだった。ラブラブ落書きは画家が生きてたら絶対に赤面ものと思いながらも購入。事前情報はなくてもキャプション多めで有難い。必要な情報としてはこの企画展めちゃくちゃ寒い、看板出すくらいに寒いということ。上着は必須。

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ミュージアムショップに新作が増えてた。マスキングテープずるいぞ、商売上手だなとホイホイされた。

 

追伸

実家の猫を抱きしめて、吸い込み、肉球やお腹をふにふにするセラピーを定期的に受けなければ、ふとしたときに猫の名前を呼ぶ病にかかってしまった。会いたい。

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紙博 in 福岡 vol.2

 

保育園のときに惹かれたものは雑誌の付録のシールだったり、お菓子のオマケのシールだったりで、とにかくシールの外枠部分のシールでさえ全て窓や家具に貼ってた記憶がある。それがお金を自己管理しはじめてから収集癖へと繋がり、社会人になってからはマスキングテープにも派生していき、徐々にマスキングテープ用の小箱や缶が増えてきた。何がどこに入ってるかもはや分からないなかで開催された紙博 in 福岡 vol.2というイベント。マスキングテープがいっぱい売ってるらしい…行かねば!

 

ツイッターをみると1日目参加者は散財したとの情報多数。ちょっとガクブルしながらの最終日2日目へ向かった。思った以上に人が多く、混雑手前くらいの混み合い具合。紙を売ってたり、ノートやマスキングテープ、お手紙セットなどどこもかしこも可愛過ぎた。

妹が木彫りの熊が欲しかったけど北海道で見当たらなかったと言っていたので、高旗将雄さんのポスターカードの木彫りの熊でも送ってあげよう。

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追伸

献血の低血圧基準ぎっりぎりだった。低血圧すぎるのでデフォルトに2回以上血圧測られる。きっと高齢化して血圧高くなってきたら平均値になると信じてる。そしてまた針を刺されなおされるのもよくある話。どうしたら血管が太くなるのだろう。

真夜中のひそひそ/赤ちゃんにんげん@むくむくしたけもの

 

事前に告知されていた絵の販売をわくわくして待っていた。作品は1つずつが1点ものなので、応募するときに私のところにおいでーと思ってた。後日、送付のお知らせがきた!そしてそして、その後日に追加のお知らせがもたされた。少し前に既存作の購入リクエストがあったときにお伝えした作品もどうでしょうかと。買うきゃない。

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左:スマホを機種変してから、ずっと待ち受けに設定していた「真夜中のひそひそ」

右:前にお迎えした「ミチルはまだ赤ちゃんだから」とセットで飾りたいと思った「赤ちゃんにんげん」

 

届いて包みを開けて、かわいい…(想像を遥かに超えた癒しのオーラに困惑)と呟かざるおえない素敵さ。

 

追伸

絵を飾る棚をDIYしながら、今度行くライブのアルバム聴きながら、ワインひたすらに飲もうの会が台風でただの宅飲みになってしまった。絵を飾るスペースと、ポスターカードを飾るスペースが欲しい。

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妹にお願いした北海道セット。美味しさと久しぶりな懐かしさに包まれながら食べている。

欲望@さめほし

 

さめほしさん(Twitter:@Samehoshi )の存在にいつ気が付いたのか。出会いについてはネットの海の中での時系列は追いづらい。でも、出会い頭にすごくときめいたことは覚えてたりする。

 

さめほしさんが個展をしてるらしい。個展は「ショートケーキのうみで目が覚めたら」というらしい。新宿眼科画廊でやってるらしい。観たいけど全然会期が合わなくて今までの個展も生で見たことはない。今回ももれなく行けなくて残念で仕方がなかった。そんな中で『今回の作品は全て抽選販売です。オンラインでの参加も可能となっておりますので…以下略』のツイート。こ、これは!?!!????みつけてすぐにメールする。え、ほしいぞ?可愛すぎるんだが?と思った瞬間に第1、第2希望を書いてメールした。発表まで1週間くらい日があった。当選結果発表は12時〜だったけど、ライブの申し込みみたいにちょっと前からアプリを立ち上げて更新をクリックしていたら、メールが来た。

 

「11:欲望がご当選されました。」

 

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最高。

 

初めて見る生の絵。さめほしさんだ、2次元から飛び出てきた本物だ。なんだかもったいなくてちょっとだけみて、箱にしまってある。時々やっぱり見たくて、出してはまたなおしてる。絵を買うとQOLの向上と共にHPの上限が増えているかのような勇気付けられる感覚になる。

 

追伸

KingGnuのヌーさんは曲の最後にセンキューと言ってしまうらしい。そんな口癖のように、私の場合には文の最後に最高って付けたくなる。

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最高に可愛い天使たん。

あいちトリエンナーレ3日目@愛知


名古屋市科学館に行ってみた…するとプラネタリウムは家族連れでどこよりも激混みだった。よし諦めよう、そしてボランティアガイドに行ってみよう!と愛知県美術館へ。

 

〈3日目〉

チェックアウト→愛知芸術文化センター

中部国際空港福岡空港

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昼はしゃぶ菜で食べ放題飲み放題にして、お腹がフル回転で消化に励んでいる。ちょっと苦しい。タピオカ飲み放題のタピオカはもちもちで普通に美味しかった。ソフトクリームとアイスティーのコラボ考えた人は天才だと感動した余韻のまま向かう。愛知芸術文化センター10階を1周して、エスカレーターで8階へ。初日にエスカレーター使わなかったため気づかなかった段ボールコーナーに気がつく。これ子どもだったらバチボコテンション上がるやつーぅ!と私の中の小宮が言ってくるような見た目をしている。大人なので見学コースのみを進むことになるが、遊び場を上から見れて賑やかさが一望できるし、途中で大きな作品や小さな作品に出会うこともできる。


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その後、いよいよボランティアガイドのため8階へ。会期中は金曜日午後6時30分〜、土曜日、日曜日、祝日午前10時10分〜と午後4時30分〜から開催されている。内容は対話型アート鑑賞。ボランティアさんによるガイドで、所要時間は1時間ほど。このときは10人くらい集まって、ボランティアさんを中心にみんなで意見を言い合っていく。取り上げる作品はボランティアさん次第。いつも同じボランティアさんではないので、毎回違う作品を回れるのはいいなーと思った。

1、A24『原子力の時計』

2、A25『FedEx

3、A31『美しいブルー』


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1周以上している作品たちを再び巡る。それまで考えてなかったような、何が見えるのか?どう見えるのか?秒針は1周何秒か?何を表しているのか?3つを比べてみるとどこが違うか?色が表しているものは?それは何故そうなったのか?……そんな疑問に対して、誰かがこうじゃないか?って言ったり、私が言ったり、ボランティアさんが言ったりで、注目してなかった着眼点から新しい発見が多く得られた。時計の下に穴が空いていることや、1番汚れてるのが1番バッキバキに割れてるけど真ん中と然程歩んできた旅程に違いはなかったり、怖くて綺麗でグラデーションが意味深だったり。ひとりで鑑賞してたときは立ち止まらなかった作品や、見てたけどスルーしてた細部や捉え方に気付けた。みんなの視点が違うのが知れて、スゴイ楽しかったー!

 

その後、ウロウロしてたら10階でもボランティアガイドがあるとアナウンスが流れてきた。行かねば!!

1、A02『The Kiss』

2、A10『環世界とプログラムのための肖像』

3、A13『Stranger Visions, Dublin: Sample 6』


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ボランティアさんは先程の方達だった。また会いましたねとなる。こっちの参加者はさっきより少し少なくなって6人くらい。同じように意見を言い合う。A02の手がリアルじゃなくて、ちょっと下手くそって意見が出て、その着眼点なかった!って思った。あとなんで色塗ってないの?なんでキスしてるようにみえるの?とか確かに言われてみればそうだなー。あとA10はスマホのアクティブユーザーじゃないとピンと来ないんだなとか、人は何故人を人と認識できるんだろう?スマホは何処を人を人と認識してるんだろう?って不思議さが深まったり、A13のスプレーはDNAを消す効果があるものという超未来的なものだと教えてもらった。

すっごく楽しかったけど、こんな対話型鑑賞ってなかなかしてない。美術館だったらガイドがあっても講義式の説明が多いし、芸術祭だったら公式ツアーはあれど、対話メインじゃないっぽいし。近いのは大分県立美術館でのギャラリートークだと思った。そのときは3人対学芸員さんだったので話しかけやすかったけど、今回のような参加者の多い都会での対話型鑑賞は珍しい試みではないだろうか。みんなで色々探しながら、ひとりでは見つけられなかった発見に出会えたので、これから行く人はおすすめ!

 

あいちトリエンナーレとりあえず何事もなく鑑賞できた。今まで何事もなかった訳ではないけど、これからも何事もなく会期を無事に終わるといいな。欲を言えば展示が再開されるといいな。

 

追伸

名古屋駅の呪いは強かった…。次は頑張って行きたい出口に向えるようになりたい。あいトリ思い返すと見逃した作品が多々あり。ツイッターで指摘されてたけど、やっぱりスタンプラリー形式のパスポートが見逃し防止になっていいかな。

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あいちトリエンナーレ2日目@愛知


朝早めに起きてモーニングを食べるために、パンとゆで卵食べ放題シャポーブランへ。

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〈2日目〉

豊田市美術館→旧豊田東高等学校

→喜楽亭→名鉄豊田市駅下→シティプラザ

名古屋PARCO

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名古屋から豊田までは約1時間。終点なのでがっつりと寝る。まずは喜楽亭と思ってたら、機材トラブルとのこと。待っていてもよかったが、蚊に刺されたのでここには居られないと駅へ向かう。駅から豊田市美術館は恐ろしい坂道があるので、シャトルバスを利用し、美術館へ。クリムト展確かに多いが、奈良さんよりは短い。しかし中は作品の間隔が近いので、やや混み合っている。入ってすぐのゾーンはキャプションも多いので、まずスルーして進むぜ。はなすで音声ガイドおすすめしてもらったので、稲垣吾郎クラシック音楽を聴きながら鑑賞していく。ガイドと作品の雰囲気めっちゃ合ってる。途中でクリムトは結婚してないのに色んな人との間に12人子どもいるという説明がでてくるので、修羅場にならなかったのか、ムンクは撃たれたのに…と驚いたり、ここがベートーベンの第九を聴きながらの部屋か!ってなったり、ゴッホ風かわいいなーとか、息子の死後の写真きれいすぎてガチ天使だ、などなどクリムト楽しかった。あと音声ガイドおすすめされて良かった。


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さてあいトリの方で、気になった作品↓

T06『ミッションからの帰還』『アセンション・マーク I』アンナ・フラチョヴァー

T08『隠されているものと見慣れぬものによるアメリカの目録』『公文書業務と資本の意思』タリン・サイモン

T10『革命は抽象である』レニエール・レイバ・ノボ

T11『Shylight』スタジオ・ドリフト


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T06は奈良さんの展示のときもこの部屋は水色だったから、豊田にまた来た感があった。静かに泡がもこもこ出てきてて、ぱちんぱちんと消えていくのを眺めるの楽しい。T08はひとつひとつじっくりと見る。なんとも言えないモヤモヤ、なんか掛け違えてるのではと思えてるくけど、全部現実で、知らなかったことばかりだった。T10は新聞紙とゴミ袋で大半を覆われた作品たち。新聞はあいトリについての記事を扱っている。会期中に取れるのだろうか。作品を見つめてるのか、新聞を見てるのか、側から見たらどちらでもあるように見えるだろうし、ここに来てる人はそれでもみんな作品を楽しんでいる。T11ふわふわとしてキレイ。ずっと見てて飽きない…しかし首が痛くなるので身体的ギブアップが先にくる。

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T08の一部たち

 

荷物は美術館に置いたまますぐそこの旧豊田東高等学校へ。

T09b『反歌:見上げたる 空を悲しもその色に 染まり果てにき 我ならぬまで』高嶺格

大きな作品ってそれだけでエネルギーに当てられる。プールの底って想像もしたことなかった。


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次は喜楽亭。前評判がとても高いので、わっくわくで入る。2階建の日本家屋は田舎のばあちゃん家の雰囲気そっくりだった。部屋ごとに5人ほどの鑑賞スペースがある。薄暗い中でスクリーンを見る。風と音と戦争と振動に包まれた異世界空間だった。4番目のスクリーンは中断してしまって見れなかったけど、ほんと凄かった。

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名鉄豊田市駅下では、T02『↓ (1946-1948 / 1923-1951)』小田原のどか

T03『レンタルあかちゃん』和田唯奈(しんかぞく)


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T02は今度、長崎に行くので広島と長崎の平和公園の違いについて考えてみたい。言われてみれば広島のほうが平和公園として完結してる。

T03で受付してから、シティプラザに行って、またここに帰ってくる。シティプラザの絵はあいトリが終わったら消してしまうとのこと。とっても可愛いのに勿体ない。所狭しと描かれているので、写真じゃ追いつかないので動画も撮った。私がレンタルしたゆーちゃんは、遊んで楽しかったかな。


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名古屋に戻って、名古屋PARCOよつばと!」最新原画展へ。細かいところまで描いてるのは分かってたけど、こんな、こんなちっちゃーい文字まで描いてたの!ってビビる。あとよつば可愛い。


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追伸

夜ご飯はカフェ ヴァンサンヌ ドゥのじつに正しいアップルパイを食べて、ケーキをテイクアウトした。


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あいちトリエンナーレ1日目@愛知


福岡に住み始めて、大分よりとても良いところとして空港がめちゃくちゃ近いことが挙げられる。大分は大分市からバスで1時間くらいかかっていたのが、こっちは博多から地下鉄で2駅。加えて、地下鉄からチェックインカウンターまでも近い。実家に帰るくらいの時間で旅行も行けてしまうのだ。今回の旅行先は愛知県。愛知県は2017年7月の奈良美智さんの個展以来。そして芸術祭は2018年9月の新潟県大地の芸術祭と土と水の芸術祭以来、2回目。

先に記述すると、本来の姿で展示されなかった作品と出会った瞬間。現実だったんだと落胆した。本当に見れなくなっていた。存在しているのに、壊れたわけではないのに、あったのに、なかった。もうみることはできないのだろうな、と寂しかった。

 

〈1日目〉

福岡空港中部国際空港駅名古屋駅

愛知芸術文化センター→チェックイン

名古屋市美術館→ 四間道・円頓寺


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早い電車に乗れたので予定前に栄に着いた。だがうっかりなことに写ルンですを買うのを忘れてしまっていたため、近くのヨドバシカメラに行って購入。今回はキチンと旅のしおりを作ったものの、忘れ物チェックリスト自体を忘れていた…。次は作るぞ!

まずは愛知芸術文化センター。思った3倍大きい建物だった。コンビニで買った前売り券のパスポート引き換えのため10階へ。特典の手ぬぐいは品切れになっているため郵送になると説明される。え、郵送してくれるの!?ありがたや。パスポートは美容院のポイントカードみたいな二つ折りカードで、裏に名前を書くので尚更ポイントカードにしか見えない見た目。キャリーバッグは10階と8階のインフォメーションで預けられ、コインロッカーのコインもここで希望を伝えると貰える。荷物が多いと疲れやすいことから、どの展示会も財布、スマホ写ルンです、チケットくらいの最小限な持ち物しか持ちたくないので、サコッシュがベスト。買ってからずっと連れてまわっている大槻香奈さんのゆめしかちゃんサコッシュがちょうどいい。会場はほぼほぼ写真撮影可能。金曜日の11時頃のためあまり混んではいない。というか土日もそんなに混んでいなかった。そのため人数制限ありな映像作品以外は、全体的に自分のペース配分で観れる。ここで気になった作品↓

A02『The Kiss』エキソニモ

A06『孤独のボキャブラリー』ウーゴ・ロンディノーネ

A09『2と3、もしくはそれ以外(わたしと彼女)』石場文子

A10『環世界とプログラムのための肖像』村山悟郎

A12『モダンファート 創刊号
特集 没入感とアート
あるいはプロジェクションマッピングへの異常な愛情』伊藤ガビン

A13『Stranger Visions, Dublin: Sample 6』ヘザー・デューイ=ハグボーグ

A14『ラストワーズ/タイプトレース』dividual inc.

A16『なにもない風景を眺める』文谷有佳里


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A02、06、09、13、14はツイートしてる人が多く部屋に入ったときに、これかこれか…となるので、事前にツイッター検索で色んな意見をみるのもあり。

A12はゆるーいやり取りがツボ。でも道路のところで激しく酔った。ここは上映時間と各回20人の入場制限あるので、時間を先に確認すると効率的にまわれる。日曜日に再び訪れると観覧は整理券式になっていたので、スタッフさんに話しかけるべし。

A16は何を言っているか分からないかも知れないけど、作品の中に作品があった。所々、線が消えてて掠れてることからプリントではなく手書きだと気付く。

出口から真っ直ぐ歩くとA18『ドローンの影』ジェームズ・ブライドルが上から見れる階段があるが、見逃しそうな場所にあるので注意。


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1週してから8階へ。入るとA40a『アート・プレイグラウンド はなす TALK』があって、なにやら楽しそうな雰囲気だけど、作品ではない空間に???となっていたら、ボランティアさんと話す場とのこと。グラスにテーマが決まっており『愛について』。どう思うか…。パッと浮かんだのは、私がアセクシュアルで愛についてよく分かんないけど、レンタルなんもしない人のツイートで相手が振り向いたときに好きって感じたの一文をみて、愛って、好きって、そんなときに気付くんだと思った話をする。ボランティアさんはレンタルさん知らなかったので、レンタルさんの面白さや、今後の旅程、美術館めぐりや絵を買うことなど話しながら、最後にボードに感想を書く。〈受け入れることが愛になるになるかな〉。まだひとりだけに特別な愛を感じたことはないし、これからも持たないだろうけど、何かに対して好ましいという感情はあるので今も好きなものは好きだし、これからも愛を持たずとも勝手に生きていく。無くても別に困ってはないので、いつかあるかもしれない未来は渇望よりも、遠い星のお話のような神話のような奇跡的な響きがした。お話しが終わってからも地に足がついていない思考のまま入場。

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ここで気になった作品↓

A19『tsurugi』今村洋平

A20『日常演習』袁廣鳴(ユェン・グァンミン)

A24『原子力の時計』スチュアート・リングホルト

A25『トラベル・ピクチャーズ』ワリード・ベシュティ

A29『Gesture of Rally #1805』澤田華

A32『Conflagration』藤原葵

A33『ラヴ・ストーリー』キャンディス・ブレイツ


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A20『日常演習』、『明日の楽園』の爆音が入り口から作品過ぎてからも聞こえる。不穏な音なので何事だろうかと不穏な気持ちになる。とか言いつつもワクワクしてる。入ってすぐのA19すごい好き。絵の具モリモリ作品は基本的にどれも好む傾向があるので、もれずに1室目好き。A20はちょこちょこっとだけ人がいるのを見つけるのが楽しかった。A25は飛行機に乗ったら写ルンです半分感光したのを思い出した。だから行きに買わないことにして、そのまま会場についてしまったのだ。帰りは絶対に感光を阻止しなければならないと決意を固めた。A29は1枚目の写真だけじゃ全然気にも止めてなかったのに、こんなやつ居たんか!となる。途中の近しきものリストをペラペラするも必然性がないものばかりで、一体アイツの正体は…。A32はさっき話したボランティアさんと遭遇。隠れキャラについて教えてくれたので、目を皿にして鑑賞。確かに1個見つけたら次から次に見つかる。A33はひとりひとりの出来事はきっと世界的なニュースとして取り扱っていたはずで、でも知らなかった。言語は分からないけど、本人の表情から伝わってくる悲しさ、戸惑い、言い出しにくかったり、言葉がでてこない気持ちたち。


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一旦チェックインのため名古屋駅へ。地下から全く地上に出れず、恐ろしい場所に来てしまったと思った。今回の旅行では1回もホテル側に出れず、何故か反対側にしか着かない呪いにかけられていた。難しい駅だ…。

 

次は名古屋市美術館へ。

N01『ガラスの中で』碓井ゆい

N03『無情』藤井光

N04『The Clothesline』モニカ・メイヤー

N05『五重塔/壷 ほか』桝本佳子

N07『1996』青木美紅

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N01はもっと大きいかと思ってた。可愛いなーってみてたらボランティアさんからクマの首が無いことを教えてもらう。意外とちゃんと見てなかったよ、クマちゃん。この日は雨だったが、晴れてたら日差しにより透けてみえたのかもしれないなって想像してみた。N03は古いほうには映画館の椅子があって、現代のほうは立ちながら4つのスクリーンを観る。今だったら昔の動き方は出来ないなって思った。あんなの無理だ。N04は今までこの作品が辿ってきた歴史図が壁にあって、最後は愛知でやったよってなってる。でも実際は展示してない。くしゃくしゃになった紙が散らばり、書かれるはずだった言葉たちの行方も無くなってしまったかのよう。その隣にN05の鳥が優雅に飛んでいる。愛らしい雰囲気の作品で、超絶技巧的な陶磁器の捉え方が広がる。N07は部屋全体に刺繍が施されて、クルクルと回る部分に目がいく。椅子に座ってるヒツジが可愛い。


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地下ではコレクション展と子どもたちの言葉があった。勉強って大事なの?って疑問だよね。強制されるって感じちゃうよね。でも大人になると勉強もっとしとけばよかったって、私は後悔してるぞ。

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その後は四間道・円頓寺へ。暗くなって照明のついた商店街の雰囲気がとてもいい。ここで気になった作品↓

S08『声枯れるまで』キュンチョメ

S10『輝けるこども』弓指寛治

S50『Chilla: 40 Days Drumming』ユザーン

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S10は非常扉みたいなところから入る。なんであんな扉でちゃんとした部屋があるんだろうか。中は1室と2室があり、どちらもはなすで話したことじゃないけど、なんか愛についてダイレクトに胸に来た。親子関係だったり、好きな人の性別だったり、自分自身の性別や存在だったり。違和感から心地よい場所を追い求めた姿だと思った。私はこのままきっと誰かから愛されることはあれど、ライクはあってもラブは与えられない。恋愛溢れる世の中に違和感があるけど、名前を変えたり、新しい名前を声が枯れるまで叫ぶことはないだろう。だからこそ作品に出てる人が違和感に対して行動してきたことや自分自身を受け入れるている姿が眩しかった。それから別に私は誰かを愛さなくていいんだよねって、しなくていい私でもいいって改めて自分を肯定することもできてちょっと泣いた。ひっそりと2室目にラジカセがあり、ひたすら名前を叫んでる音源をラジカセで巻き戻して再生するという行為が懐かしかった。S10ははじめて車に乗ったのを思い出した。車校で絶対に事故を起こさないようにしようとしても起きてしまうから、対人事故だけは起こさないようにしなければ…しかし車社会の地方都市は車に乗る機会が多いからなと怖くなって、脳内でシンジの「逃げちゃダメだ」のシーンを再現したなーって。小さな空間なのに実際の車があったり、扉を開けたり、カーテンを開けたり、暖簾をめくったりと仕掛けが多い。折り鶴の妖精がとても印象に残った。愛知芸術文化センターのグッズコーナーにTシャツを見つけて、買うかちょっと迷った。S50は音だけ聴いてたらもっと色んな場所を叩いて奏でてると思いきや、右手と左手の1つずつ、ちょっと違う場所を叩いたり、リズムで緩急つけてた。行ったのは閉まる1時間くらい前だけど、疲れは見られなかった。ポコポコが心地よい。

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次は豊田だ!

 

追伸

この日は金曜。ここで名古屋市科学館に行けば良かった。日曜激混みだった…。豊田美より並んでた。

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Faces41@大槻香奈

 

ツイッター経由で発見した作家さんたちの絵が欲しいとずっと思っていた。見つけたときは学生だったので、社会人になったら買おうと決めていた。前に紹介したむくむくしたけものさんもそうだし、今回取り上げる大槻香奈さん(Twitter:@KanaOhtsuki )もその中のひとりだ。

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いつからか分からないが下田ひかりさんが先か大槻香奈さんが先かで見つけたと思う。少女もステキだし、ゆめしかちゃんは可愛い。3次元で会ったのは2017年11月25日、The Artcomplex Center of Tokyoで開催された「生の断面 / 死の断片」個展。めちゃくちゃ大きいゆめしかちゃん立体像がいたり、いい香りがしたり、ちっちゃいゆめしかちゃん立体像もいたり、大槻さん本人も居たりした。このとき鏡を使ったミラー作品の可愛さに胸を打たれた。ACTを出てすぐに「ミラー作品欲しいんやけど、お金がないんよね、折半せん?」と同じく大槻さん好きな高校生の妹に電話し、旅行を我慢しろと現実的な資産運用について指摘された。ごもっともである。美術めぐり旅行も作品も諦めたくないが、儘ならぬ現実。作品を買わなかったことをずっと後悔していた。


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次に行ったのは2018年12月16日、白白庵「祝福、ふたたび」個展。この時にテンション上がったこととしては、どの子もいいな、あぁ欲しいなと思うファン心をくすぐるステキなチェキ販売を大槻さんは開始したことが挙げられる。最終日だからチェキ残ってないかと期待少なめだったが、そんなことなかった。壁に貼られたチェキを撮って妹に送り、2枚ずつ買えたのはとてもいい思い出。ちょうど転職活動中で、面接の準備に追われて疲れていた時期のオアシスとなる記憶。


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個展のときにも作品購入できる機会があるけど、お目当ての作品やビビッときた作品は大体買い手がついている。個展購入はタイミングが難しい…私にできることはondo online HP(http://store.ondo-info.net/)をちょくちょく覗いて、更新チェックだ!ミラー作品来ないかな、次かな、といつものように見ていたら遂にそのときは来た。

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『Faces41』

 

最高。

 

追伸

妹に教えてもらったVHS風に撮れるアプリがいい。なんと動画も撮れる。昔の写ルンですはオレンジ色の日付が写真に入るのが好きで、このアプリも日付が入るところが気に入っている。HUJIもよいよ。

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こっちむいて@大分

 

帰省が下手すぎるといつも感じる。乗るのは出来るけど降りるのが疎かになっていて、気付くと乗り過ごすことが多い。今回は乗り過ごしたと思って母に電話したら、全然そんなことなくてひと駅前だった。私は地元の風景さえも忘れてしまったらしい。宇佐のハリウッドをパクってUSAの看板立ててる山が無いなーと思ってはいたけど、そりゃ無くて当たり前だったのだ。

今回は予定なく帰省したので、とりあえずopam(大分県立美術館)に行くと、今は『ムーミン展 THE ART AND THE STOR』をしていた。オープンとともに入ると20人ほど並んでいた。こういうときは入り口が混むのでサクッと最後まで行って逆走するという巡り方をする。ぐるっと回ってみたときに展示室の壁をジグザグに作ることで動線を長くして、各壁の切り返しゾーンに監視員さんがいるという空間作りは、まるで突き当たりごとにトレーナーがいるポケモンジムのよう。どの壁にもずっとムーミンたちがいて、なかには作者が実際にムーミンを描いてる動画があって、手と尻尾は同じジグザグ感だったのか!と驚いた。というか尻尾あったんだね!とも驚く。すごく簡単に描いていたので真似しやすそう。イメージとしてはキャラクター人気でいうと音声ガイドにもなってるスナフキンがもっといるかと思ったら、なかはムーミン以外の絵が少なくムーミンオンリーイベントだった。終盤に浮世絵とシーンを見比べようコーナーがあって、大はしあたけの夕立や神奈川沖浪裏とか超絶有名浮世絵が!意外と初見。各媒体で見過ぎている作品なので、親近感ありすぎるけどもしかして初めてましてですかね?みたいな初めてのオフ会っぽい挨拶を心の中でしてしまった。最後にはしっかりしたグッズコーナーもあって、マスキングテープ集めに勤しんでしまった。今回の好きな作品はムーミンが上半身だけ寝そべってるやつと、ムーミンパパが水に浸かってジト目になってるやつ。あと面白かったのはムーミンが初めて演劇化したときの舞台写真。ムーミンの着ぐるみまで分かるけど、何故に顔をくり抜いて顔面だけ人間味出してきたのか!?と衝撃的な写真だった。絶対に3度見しちゃう。


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追伸

パン屋さん好きなので大分フォーラス跡地のオーパにパン屋さん発見してテンション上がった。最近流行りのチョコチップどんだけ入れるん?みたいなパン美味しい。

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妹にバンバラ切りされた天使。

 

ぱおーん@東京

 

東京旅行、第3弾。締めはマンモス展だ!

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まずお台場はじめて行った。ゆりかもめが海の中を進んでるみたいで楽しかった。科学未来館の中に入ると吹き抜けで、上には有名な地球儀がお出迎え。入り口前には音声ガイド案内がある。あまり詳しくない展示内容のときは音声ガイドを聴いて知識を仕入れるようにしている。大人と子ども向けの2種類があって、子ども向けは声優の東山奈央ちゃんでとっても惹かれたけど、マンモスについて詳しく知りたかったので大人向けにした(ちなみに東山奈央ちゃんは神のみぞ知るセカイで中川かのん役だったのだが、その中川かのんの曲がサイコーに良い。アニメキャラなのにアルバムも出している!!!しかも2枚も!これがとても良いのだ…。いま調べたらこれがデビューとは東山奈央ちゃんすごい。LOVE KANONとハッピークレセントだけでも聴いてほしい)。

少し進むとこんなすぐ出てくる?ってくらいにすぐにマンモスが出てくる。もっと生態とか環境の話をしてからだと思っていたので、おお〜と声でそうになった。いや、思い返すと声でてた。このマンモスは常温で保存可能な処置がされているとのことで、ミイラみたいな見た目をしている。

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音声ガイドでいとうせいこうが現れるのだが、教育テレビガチ勢だったのでセイコー!って気分はビットワールドになる。私的には梶さんでなく、いとうせいこうが音声ガイドのナビゲーターでも面白かったと思うけど、SNSへ拡散される層には有名声優を起用するのが最近の流行りなのだ。

その後は生態のゾーン。マンモスの全身骨格、頭部、歯、毛、フンが展示されていた。マンモスは大量の草を食べていたので、歯がすり潰すような形をしている。集合体恐怖症のひとはマンモスの歯は苦手そうな形だった。どのくらいあの歯が口の中にあるのか分からないけど、1つの歯が人の顔のくらい大きさでがっしり感があるのに、食べていたのは草だけとは意外。あと等身大パネルあったけど背丈は3メートルほどでそんなに大きくなくて威圧感は特にない。この大きさが当時で最大動物で敵は人類が現れるまで居なかったとのこと。一角にはマンモスの実際の毛が触れるふれあいコーナーがあった。ちっちゃい子がぴょんぴょんしながら近づいて行ってくれなかったら見過ごすくらいひっそりしてた。ありがとう少年。スタッフのお姉さんによると「カピバラっぽいらしいですよ」とのこと。確かにカピバラっぽい!カピバラ触ったときは竹ぼうきかと思ったけど、マンモス触ったらカピバラっぽい。マンモスの毛のほうが細い気がするが、あんな感じだ。またお姉さんは「カピバラは背中のところを触られると気持ちいいみたいですね」と教えてもらった。それを地方テレビでやってたから長崎バイオパークカピバラを触りに行ったのだよ、数年前の私。そして今、猫を飼って繋がってしまった「お尻の上のところですよね、ネコと一緒の場所ですね」。


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進むと大きなスクリーンに、永久凍土の発掘現場の映像が流れていた。ヘルメットに水入れて泥を落としたりとワイルド。子馬1体や、マンモスの骨が一式など発掘される。ダイジェスト版なのでポンポン発掘される様子に釘付け。完全版ないかなーってホームページみてたらフジテレビのアプリで観れるんだ!観よ!美術館の映像作品は難解な上に何十分もあって時間潰れるしよく分からないので飛ばしがちだけど、この展示の数カ所ある映像展示部分はもっと流してよ?ってくらいにワクワクさせてくれるし、もっと観たくなった。

次はとーーーってもお金がかかったらしい冷凍展示室。無風でマイナス20度を保ちながら曇らないガラスは東京にマンションが建つほどの料金が発生したと書いていてビビる。よく東京の電車に〇〇駅徒歩〇分〇月完成予定って広告に載ってるあの値段なのか。中には先程の映像ででてきた太古の馬まるっと1体と状態のいいマンモスの皮膚、太古の犬、太古の鳥、太古のバッファローがいた。見所がパネルになっていて、馬は血液や尿が採取されたとのこと。これからどんな発見に繋がるんだろうか。胃の中から毒性の草がでてきたバイソンのうぐぐ…みたいな表情ツボだったな。


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それからは採取されたマンモスの細胞核の活動が認められるまでの漫画みたいな展示。マンモスは今後の技術が発展して蘇るのか、でも蘇らせてもその個体は適応する場所ないし繁殖もできないだろうし蘇らせてもいいのか。マンモス模型の足に個体認知の輪っかがついてた。ジュラシックワールドみたいに恐竜は無理かもしれないけど、マンモスだと復活があり得るんじゃないかってリアリティあった。もしも復活してもその子は研究所での生活になるんだろうな。


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今回の展示内容は世界初公開が多数あり、日本初、何十年振りの日本再来ばかりな贅沢な内容となっていた。純粋にマンモスって存在にわくわくした。人類の夢であり続けるって言葉どおりの憧れがぎっしり詰まってた。小学生のときにキッコロモリゾー愛地球博が開催されて、おっきなカモノハシのぬいぐるみに乗ったり、歩く歩道の上を流れながらマンモス見てるひとがめちゃくちゃ並んでるニュースを当時飽きるほど毎日やってて、でも旅行行くような家族じゃないから行けなくて心残りだった。マンモス見れて嬉しいな。福岡にも巡回するので、そっちも行かねばならぬ。

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追伸

ガンダムみた!

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家族シェアパケットでWi-Fiない私が率先してギガ使うからここ何ヶ月か通信制限かかって家族みんな月末はスマホ使えないぞプンプンってされてたけど、ポケットWi-Fi契約してついでにラインモバイルに乗り換えてQOL上がった。

モネちゃん@東京

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一番好きな画家はクロード・モネ印象派の中心的な存在で、睡蓮が有名で、ふわっとして、キラキラしている、あのモネだ。私が美術館にハマったのも、福岡市美術館で開催されたモネ展が凄すぎた故に、初めて行った美術館という空間+モネ作品の美しさ=帰りたくない場所ってあるんだなと、魅力がインプットされてしまったのだった。それからバイトしてお金を手にするまでしばらくかかったけど、沼のように美術館にハマっていったのである。

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さて、そもそも美術館ってなに展示してんの?という答えにはとーっても大雑把に企画展と常設展という2つの分け方ができる。ひとつめの企画展は期間限定のいろんな地域の旬なもので美味しいの作りましたという内容で、ふたつめの常設展は大体いつも同じメンツから所蔵している作品で安定のオールスター集めましたって内容ともいえるし、言えないかもしれないし。わたし的な展示内容の分け方からするに、どんな美術館か知りたければ常設展をみるのがイチバン伝わってくる。常設がダサいところは企画もダサくなりがちなのだ。部屋の大きさやどんだけ金がかかってるかなど鑑賞者にとっては些細な違いで、どの常設展も美術館のセンスが自分と合っているかのバロメーターとなり、安くて、気軽に行きたい、ゆっくり鑑賞したい、ちょこっとだけ解説をききたいひとにはオススメ!

私には特に好きな常設展が2つある。ひとつは地元びいき目で見ても素敵な大分県立美術館。朝倉文夫、福田平八郎、岩澤重夫、竹細工、南画など幅広く地域密着の小物から大型作品までバラエティ豊か、且つよく展示内容が衣替えするのも飽きなくていい。ふたつめは国立西洋美術館国立西洋美術館には超ネームバリュー画家が一堂に会しているのに、べらぼうに安い。時にはタダになる。宗教画から印象派、現代やら、彫刻がずらーーっと並んでいるボリューム感と東京なのにめったに混まないという見やすさがいい。

しかも!モネの小部屋があるのだ!!!それも写真が撮れるのだ!凄くね?

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前置きが長くなったが、そのモネの小部屋がある国立西洋美術館開館60周年記念『松方コレクション展』に行ってきた。ちょっと昔に松方幸次郎というお金持ちが日本に美術館を作ることを夢みてヨーロッパで上質な作品を買い集めたおかげで、国立西洋美術館ができ、モネの小部屋も出来たのだ!ありがとう、松方さん!神だ、ネ申って書きたいくらいだ!戦争の最中で、焼失したり、フランスに留められたり、金銭的な問題で散在してしまったコレクションの激動の運命。ここに存在してくれることの尊さに泣きそうになった。あなたのおかげで日本にいながらも、もっとモネが好きになれたし、会いたい時に会えるよと伝えたい。

内容はいつもは常設展にいる作品が多くて、照明がやや暗く重厚な雰囲気なので「おっ今回はこっちでお澄まし顔だな」と思った(常設展は明るくて、あまり仕切りがないので開放的な空間になっている)。目新しさは正直薄いけど、激動の運命の節目節目の当時の記録も展示されていたり、モネの破損していた大作の修復作品が最後に配置されてたりで、心に沁みるいい展示だった。修復してくれて国立西洋美術館ありがとう、ありがとう…。

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追伸

猫に画家の名前をシリーズでつけたいと思いつき、付けた名前はモネちゃん。連作。

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たましいってどこ?@東京

 

タダほど高いものはないと思わされる面倒な用事のため東京へ。この面倒が終われば休みだ。しかし、東京は魅力的ものがありすぎて休みの日をどれだけタイトなスケジュールにしても、全然見終わらない。例えばボルタンスキー展やウィーンモダン展、虫展、恐竜展、高畑勲展、自然国家展、未開の東京都現代美術館とかとか。

 

そのなかで今回は3つの展示に行くことを支えに東京へ。その1つは『塩田千春展:魂がふるえる』森美術館だ。きっと長くなるので、行った展示は1つずつブログに残そうと思う。

 

日本の現代美術のなかで塩田千春は有名すぎる存在だ。私が初めて目にしたのは日曜美術館でちょっとだけ映った「ウォール」か、NEWS ZEROでの「掌の鍵」だったかで。インパクトが凄すぎていつかは現物を見たいと思い続けていた。やっとこさ行けたのは2018年新潟県の水と土の芸術祭と大地の芸術祭展示の「どこへ向かって」と「家の記憶」だった。テレビ越しでも心掴まれた作家さんの雰囲気をビシバシ感じ取れて幸せだった。

何度でも会いたいし、個展しないかなーって思ってたら森美術館ありがとうありがとう…。森美術館は無駄に広くて六本木にあって、ギラギラした恐ろしいオーラの一流ブランドが立ち並ぶビルの上にあって入りづらいけど、塩田千春展するとか分かってる。まず入り口のエスカレーターところに、あの!新潟でみた!どこへ向かってが出迎えてくれる!好き。


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展示内容は赤い糸、黒い糸、小物、映像作品、過去の作品まとめ、窓、ドレス、鞄…あー、素敵空間だ、ここは天国か生まれる前なのか死んだ後なのか。1室目はインスタ映えさせるためのポートレートの撮影現場と化していたが、いや、作品みて!ゾワゾワするとか、包まれているとか、逆に息苦しい感覚とかに圧倒されようよ!!!


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全てに目を惹かれた。

 

追伸

私のたましいはどこかをふわふわしてて、美術館に行くと充電される。快適な旅には、どんなに近場でも機内持ち込み可能なキャリーバックが必須である。