きりんの散歩

趣味は美術館めぐり。生息地は福岡。遠くまで行くこともあります。アイコンは我が家のモネちゃん。twitter:@kirin11_04

ゴッホ@東京

 

またタダより高いものはない行事のために東京へ向かった。心は焦るも時間はあるという状況で美術館に行くのは1つに絞って集中しようと思った。東京は色々な展示がしてるけど、私の大好きな上野でしてる「ゴッホ展」へ。

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初めて観たゴッホってなんだったかな。そういえば2016年にゴッホ=ひまわりじゃん!ってなって、損保ジャパン日本興亜美術館に行って生ひまわりに衝撃を受けて引き込まれて、次の日に東京都美術館ゴッホゴーギャン展みて更に深くグサグサとやられて大好きになった…とスマホの写真を遡って思い出した。あの時はGalileo Galileiというバンドが終わることになり、最後の武道館ライブのためと国試からの逃避行の旅と銘打って1週間ほど大学をサボって人生初の美術館巡りを敢行した私のターニングポイントでもあった。

 

さて今回の上野の森美術館ゴッホ展」は、ゴッホの画家としての10年間をハーグ派と印象派という2つの出会いで分けて構成されていた。最初はちょっと硬くてぎこちない雰囲気があるけど、段々と色とりどりと自由になってるように見えた。ゴッホも「これまで誰も糸杉を僕のように描いたことがないというのが驚きで仕方ない。」と手紙で言っているみたく、自身でも新境地開拓してるわくわくがあったんだろうなと想像した。

今回は影響を受けたハーグ派、印象派の各画家の作品たちも並んでいたが、やっぱり主役のゴッホは目を惹かれる。色や線の強さもあるけど、画家自身のインパクトも強いからかな。手紙、弟テオ、ゴーギャンとの共同生活、精神科への入院、耳切り事件に自殺と語り口は多いのでキャプションも多い気がするし、読んでしまう。実際ちゃんと読んでる人が多かった。特にテオの優しいを通り越した献身的経済的支えはマストで記載されている無くてはならない存在であり、手紙を残してくれたことでこんなにも画家自身の言葉を引用されるようになっているのもテオのおかげだ。紙は残るけど、メールとか電子的やり取りは何世紀先まで残るのだろうか。というか残すのは私か。

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途中にあるモネの「ロクブリュヌから見たモンテカルロエスキス」がかっこよすぎた。もはや何処から何見てるかなんてタイトル意味ないのではと思われるキャンバス。3点並んでいるモネの風景画でズバ抜けて心奪われた。それにゴッホの「糸杉」はゴッホの感想にありがちだけど立ち昇るような空気感としか言えないのもかっこよかった。

 

追伸

オールナイトニッポン好きなのだが、木曜日土曜日の1部のベテランさもいいけど、なんだかヌーさんのトリッキーさにヒヤヒヤしてわくわくする不思議な味わいが癖になっている。

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